Service

自立支援介護について

「自立支援」とは、高齢者が可能な限り自分自身で生活できるよう支援することを指します。

高齢者になると、歩行や階段の上り下り、トイレや入浴など、これまで当たり前にできていたことができなくなってきます。
できないことが増えたり、できない状態が続くことで、身体的自立の低下、寝たきり、おむつなどによる依存心の出現等の精神的自立の低下、要介護状態による家族や社会への負担など、社会的自立の低下をきたすことがあります。

そこで、ご利用者さまの生活の質を向上させ、介護が必要な状態からの回復を促していきます。
トータルライフケアにおける自立支援も同様に、身体的自立性の回復を目的とし、精神的、社会的自立性においても回復できるような自立支援介護サービスの提供を目指しています。

トータルライフケアの取り組み

高齢者で多く見られる状態として、低栄養、排便困難、寝たきり、運動不足、水分不足があります。
人間の体には多くの筋肉がありますが、老化に伴い筋肉量は低下します。筋肉には、体を支える機能の他、体内に水分を蓄える機能がありますが、筋肉量の低下により体内に蓄える水分量が低下する現象が生じ、脱水症状を起こしやすくなるのです。
脱水症状の発生は非常に危険で、日常の覚醒状態や意識症状の低下にも影響します。

また、内臓機能の低下も気をつけなくてはなりません。適切なケアを行わないと、腸の機能も低下し、食事を食べても栄養になりにくい、便秘となりやすい、運動の機会も減るなどさまざまな要因が重なり状態の悪化を招きます。

トータルライフケアでは、適切な「水分」、「栄養」、歩行を中心とした「運動」、生理的・規則的な「排便」、この4つの項目を基本ケアとしています。
4つの基本ケアは、「水分ケア理論」、「歩行ケア理論」、「排泄ケア理論」、「認知症ケア理論」、「常食化ケア理論」など科学的根拠について学び、質の高いケア、サービスの提供を行っています。

また、身体的改善にとらわれるのではなく、高齢者の自己実現、本質的な尊厳を守ること、希望を叶えるための支援ができるよう全事業所で取り組んでいます。

ケア事例

とあるご利用者さま。認知症の傾向があり、通所介護施設を利用し始めた当時は無闇に立ち上がるなどの行動が見られました。

そこで、4つのケア理論に応じたケアプランを作成し、ご利用者さまへ支援を行いました。
具体的には午後から不穏や頻回の立ち上がりが多くなる傾向があったため、ケア理論に基づいて午前中にしっかり水分摂取していただき、排泄や睡眠を促すようにしました。しばらく続けていると、徐々に、立ち上がりの症状がなくなっていったのです。
ご利用者さま自身も落ち着かれ、表情も穏やかに。周囲とのコミュニケーションも取るようになっていきました。

高齢者の水分摂取は非常に重要なのですが、自分から意識することは難しいことの方が多いです。そこで、ご自宅でも管理できるような資料やノートをご用意し、施設にいるときだけでなく自宅でも実施できるよう意識づけをするための取り組みも行っています。

トータルライフケアのサービス

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