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認知症介護について

認知症は高齢期の代表的な精神疾患のひとつ。認知症になると、ひとり歩き(徘徊)、暴言、暴力などの周辺症状と呼ばれる症状が現れます。
現状、認知症の根本的な治療方法は見つかっておらず、進行を抑制したり緩和することが主な支援となっています。

トータルライフケアにおける認知症介護は、認知症を患っている高齢者を対象とした専門的な支援を実施しています。認知症が進行すると、日常生活においても支障が生まれる可能性が高く、ご利用者さまの安全と生活の質を保つために、さまざまな角度から支援を行っています。

また、これらの支援を行うことで、ご家族の精神的・身体的負担を減らしていくことも大切にしています。

トータルライフケアの取り組み

まずは、ご利用者さまのもつ症状改善を目指すためには、どのようなケアが適切であるかをアセスメントします。その後、ご利用者さま一人ひとりに適した認知症ケアプランを立案、ケアを実施しています。

具体的には、症状から「認知障害型」、「環境不適応型」、「身体不調型」、「葛藤型(抑制・孤独)」、「遊離型」、「回帰型」の6つの認知症タイプよりタイプ別判定を行い、改善のためのケアを実践します。

それぞれの特徴と、タイプごとの適切なケアについて把握しておくことが認知症介護には大切です。

ケア事例

環境不適応型の方へのケア

とあるご利用者さまは、デイサービスのご利用日初日に、嫌だ、帰りたい、などの拒否行動をされていました。環境不適応型の人は、新しい場所や人に対して不安や恐怖を感じる傾向にあります。

そこで、場所と人の認知症状を改善するようなケアを実施。特定のスタッフが担当者となり何度も声掛けすることで、ご利用者さまが安心できるような空間と場所、時間を提供するようにしていきます。
これを繰り返すことで、多くの方は時間の経過とともに落ち着きがみられ、やがて場所や人に慣れていきます。

身体不調型の方へのケア

身体不調型というのは脱水症状や便秘になりやすい人が多いです。このタイプは興奮しやすい傾向があり、怒りっぽくなったり口調が強くなったりします。水分が身体の1〜2%程度減ると興奮しやすく、結果午後から夕方にかけてその影響が出やすくなります。

午前中にしっかり水分を取ってもらえるようなケアプランを立て、日々実行していくことで、徐々に落ち着きがみられ、興奮していることが少なくなりました。

また、日頃のアセスメントも重要です。ご利用者さま一人ひとりを観察すると、便秘が3〜4日続いていることに気づいたり、自律神経の過剰な興奮でイライラしてしいると気づくことがあります。
ご利用者さまの症状の原因をみつけ、それらを改善できるようなケアを習慣化することで、認知症の症状も落ち着いてくることがあります。

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