サービス

口腔ケアで健康を維持!高齢者の口腔状態や予防のポイントを解説

高齢になるほど口内の環境にも変化があり、歯磨きやうがいといった通常のケアよりも繊細な口腔ケアが必要になる場合があるでしょう。歯や歯茎に痛みや違和感を感じてから歯医者へ行くと、すでに歯周病や虫歯になっている可能性が高いことから、予防として日頃から口腔ケアを行っておくことは大切です。

口の健康を守ることで健康に食事や会話を楽しみながら生活することができます。
今回は高齢者の口腔状態や予防のポイントを解説していきます。

口腔の健康を維持する目的

口は食事や話すことに欠かせない器官であることはもちろん、その人が健康に生活するための基盤となっています。一言で食事といっても、口に入れた食べ物をおいしく感じる味覚、咀嚼できる歯や顎の力、飲み込むことができる力がなくては健康的にご飯を食べ続けることは難しいといえるでしょう。

また、話をする際も人間は唇や舌、顎、頬の筋肉を使用しています。聞き取りやすい発音や、笑顔などの表情を豊かに維持するためには口周りの筋肉を維持することが求められます。人間らしい健康的な生活を送るためには、口腔内とその周辺の健康が必要です。

近年では、認知症の進行にも影響があることが判明し、国としても取り組みが強化されています。歯の健康の維持だけでなく、全身の病気を抑制できるような働きかけ(国民皆歯科検診)も検討されています。

高齢者の口腔状態

高齢者の口腔状態は一般的な成人と比較して衰えを感じる部分が増えてくるでしょう。
口内の汚れを清掃するだけではなく、乾燥や些細な違和感など口腔状態を常に意識し、日々変化を確認することが大切です。
ご自身で確認するのが難しい場合は、予防として歯科で診察を受ける、介護者が口腔ケアを行うなど工夫を取り入れてみてください。

今回は高齢者の口腔状態の特徴についてご紹介します。

唾液の分泌量が減る

高齢になると唾液腺の萎縮や服用している薬の影響から、唾液の分泌量が減少することがあります。口内の唾液が少なくなると、口内が乾燥しやすくなったり、食べ物が飲み込みにくくなったり、口臭の原因にもつながることが考えられるでしょう。

その他にも誤嚥性肺炎のリスクも高まるなど口内の乾燥は健康に大きな影響を与えることから、日頃から水分をこまめに取ることで口内の乾燥を防ぐ工夫も求められます。
また、唾液腺マッサージを行うことで、唾液の分泌を促す取り組みも推奨されています。

虫歯や歯周病になりやすくなる

高齢者は口腔内が乾燥しやすくなったり、歯周ポケットに汚れが溜まりやすくなることから、虫歯や歯周病のリスクが高まると言われています。通常は自身でケアをしている歯や歯茎だけではなく、粘膜や舌の部分まで適切な口腔ケアを実施し、口内全体を清潔に保つことが大切です。

口腔ケアを行う際は専門的な道具を用いることから、定期的な清掃を専門家に依頼することもおすすめします。

口腔機能が低下する

高齢になるほど口周辺の筋力の低下によって噛む力、飲み込む力が低下することも考えられます。特に噛みにくい、飲み込みにくいという理由で柔らかいものばかりを口にするようになると、衰えは加速していきます。
ある程度固さのある食事を交えたり、口腔体操やトレーニングをしながら日々の食事を行うことで、長く健康的な食事を楽しむことができるでしょう。

味覚の変化が起きる

加齢に伴い、味蕾が減少することによって味を感じにくくなることも高齢者の特徴のひとつとして考えられます。味を感じにくいからといって濃い味付けの料理ばかりを食べてしまうと、塩分や糖分の過剰摂取から健康被害につながる可能性があります。
食事面では酸味のある食べ物や香りの良い食べ物を使用するなど、食事を楽しめる工夫を取り入れることもおすすめです。

入れ歯が合わなくなる

食事や会話で痛みや違和感を感じる際、ひとつの原因として考えられるのが入れ歯が合わなくなったということです。入れ歯は長く使用していると、歯の部分がすり減ったり、顎の痩せや歯肉の状態によって合わなくなることもあります。
この状態を放置していると、口の中を傷つけてしまったり、食べにくい、話しにくいと感じることになってしまいます。定期的に入れ歯の点検を行うことも大切です。

予防のポイント

口腔内を健康に維持するためには、口腔ケアを継続することが大切です。一回だけの口腔ケアではなく、毎日少しでもトレーニングをしたり、毎月清掃をすることで口内を清潔に保ち、より長く口周りの筋力を維持することができます。
介護者が口腔ケアを行う場合は、介助方法や注意点について、歯科医師や歯科衛生士から指導を受けると良いでしょう。

ここからは口腔の衰えを予防するポイントを解説していきます。

口内の清掃を行う

まずひとつ目に挙げられるのは、定期的な口腔ケアの実施です。口腔ケアでは歯を磨くことだけでなく、口腔内の粘膜や舌苔の清掃なども行っています。舌苔とは舌に付着した汚れのことで、放っておくことで口臭の悪化や味覚の変化、口腔内で感染症などが発生する可能性が高まります。

歯や歯茎、舌、入れ歯など口内を清潔に保つことで、虫歯や歯周病などの口内トラブルを予防することができます。健康に食事をしたり、会話をするためにも口腔ケアは欠かせません。

口腔ケアについては詳しくはこちらでご紹介しているので、合わせてご覧ください。

健康を維持するために大切な口腔ケアとは?

口のトレーニング

舌や口の周りのトレーニングを行い、筋力を維持することも大切です。口を開いたり舌を使った体操をすることで、口の開き方や表情も豊かになっていきます。また、口周りが元気になることで食べることを楽しめるのはもちろん、喋るきっかけが増えていく豊かさもあります。
トレーニングの効果として肺活量を高めることで、心肺機能や体力が向上するだけでなく、声量が大きくなることで会話もしやすくなり、コミュニケーションが活発になることも考えられます。

トータルライフケアで実施している口腔ケア

トータルライフケアでは、科学的な根拠をもとに看護、リハビリテーション、介護を行っています。特に口腔ケアではセルフケアでも行われている歯磨きだけではなく、粘膜や舌の清掃まで行います。

また、咀嚼のトレーニングや舌を中心としたトレーニングなどの機能的ケアも実施しているため、口腔全般だけではなく全身の健康まで考えながら日々、ご利用者さまが安心して過ごしていただける環境作りを行っています。

トータルライフケアの取り組みについてはこちらも合わせてご覧ください。

トータルライフケアのサービスについて

まとめ

今回は高齢者の口の状態や予防のポイントを解説してきました。
高齢になるほど口腔状態の衰えがあることから、予防として口腔ケアを行うことは大切です。適切な清掃だけではなく、口腔機能の維持・向上のためには口を動かすトレーニングも行うことで健康的な生活を長く続けられるでしょう。

口腔ケアの方法に不安がある介護者や、具体的な口腔ケアのトレーニングを学びたい人は専門機関に相談することもおすすめです。トータルライフケアにもお気軽にご相談ください

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


トータルライフケアで
働きませんか?